バックコンタクト技術とは…?
2025.01.31
こんにちは。
グッドハート株式会社の前田です。
今回はバックコンタクト技術についてお話をしていきます。
【バックコンタクト技術とは…?】
バックコンタクト技術とは、太陽光パネルの性能を向上させるために用いられる技術の一つです。
この技術は特に呼応効率化や美観の向上が求められる用途で注目されています。
【特徴】
通常の太陽光パネルでは、セル表面に配線(バスバー)が配置されており、それが光を遮ることで変換効率に影響を及ぼすことがあります。
1,電極をセルの裏側に配置
配線を太陽光セルの裏側に集約することで、セルの表面を完全に遮るものがなくなり、より多くの光を取り込めるようになります。
2,効率の向上
光を多く吸収できるため、太陽光パネルの変換効率(太陽光を電気に変える効率)が向上します。
3,見た目の向上
セル表面がフラットで均一になるため、美観的なメリットがあります。建築一体型太陽光発電(BIPV)などのデザイン性が重視される場面で採用されやすいです。
【バックコンタクトのメリット】
・高効率
変換効率が高く、より少ない面積で多くの電力を生み出せる。
・高信頼性
配線がセルの裏側にあるため、環境要因(紫外線や湿気など)に対する耐久性が向上。
・システムの簡略化
裏面に接続部分が集約されることで、配線やインストールが効率化される。
・低温度係数
一部のバックコンタクトパネルは温度上昇による性能低下が少ない特性を持つ。
【課題】
1,製造コストの高さ
高度な製造技術が必要であり、一般的な太陽光パネルに比べてコストが高め。
2,技術開発の発展
効率を最大化するために、バックコンタクトセルは製造技術や材料選定の最適化が求められている。
【まとめ】
バックコンタクト技術は、効率やデザイン性を重視する次世代の太陽光パネルの重要な選択肢です。
特に、限られたスペースで最大限の発電を求める住宅や商業施設での採用が進むと考えられます。
ただし、価格と性能のバランスが課題となっており、今後のさらなるコスト削減が期待されています。